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2014年2月4日火曜日

5.23を忘れるな!書評『円安シナリオの落とし穴』 池田雄之輔 著

年内にドル/円=110円!と威勢のいい予想一色ではじまった2014年。。。
最初の一ヶ月でかな~り不安になってきたんですがw

これは現役ストラテジストである著者が激動の2013年を振り返りつつ、
今後の為替を考えるには何に注目すべきか?を教えてくれる本です。

改めて、プロはどうやって相場を判断しているのか知りたい!ということで
読んでみました。

 ennyasuhonn

相場を動かす三層の波=投機の動き、円需要、金利差

今年以降も円安、という話は、
そもそも日米の金利差が広がるのがほぼ確定なこと、
貿易赤字で円需要がドル買いに動くから、など、
いわゆる実需からでている予想なので、
あくまで長期的には、ということらしいです。

一方短期の動きはほぼ投機マネーに左右される訳ですが、
これはぶっちゃけヘッジファンドが円を買いすぎた、とか
売りすぎた、みたいな事情でガンガンぶれる可能性がある、とw

つまり長期のトレンドと短期のトレンドは分けて考える必要があるんですね!

今の動きが果たして長期にわたるトレンドなのか?
それとも一時の調整なのか。。。

上記の三点のどれが欠けても判断を誤る、らしいですヨ。

 

それはコンセサンスになりえるか?

で、短期の動きを作り出す「投機マネー」は、常にトレンドをどちらに
動かすかの探り合いをしているわけですが。。。

どんなニュース(ファンダメンタルズ)も
コンセサンス(同意、根回しなどの意味らしいですが、
この場合いわゆる投資家心理とマッチするか、でしょうか)になるとは
限らないわけで。
(FOMCも指標の発表もまったくムシされる時、あるもんねw)

そのシナリオに他の投資家がついてくるかどうか、下げるにしろ上げるにしろ、
その動きに説得力があるかどうか、よく見極めてから乗る、というのが
やはり為替市場で利益を得るための王道らしいです。

これを避けようと思うと、外貨預金とかで長期運用以外に道がない。。。
FXはやっぱり短期トレンドを無視できないですからね~。
よくよく注意しないと!


金利差は風、需給は機体のバランス

長期のトレンドに影響を与える金利と円需要の関係を、
紙飛行機に例えての話。

結論から言うと、普段は金利差だけ見ていればいいらしいですw

金利差がない=無風のときだけは需給に注目、と。

それというのも、いわゆる実需の代表格、貿易収支と投信フローは
お互いが打ち消しあうような関係なので案外相場には影響しないそう。

年金や生保も相場を動かしてる、みたいなウワサを聞きますが、
大抵は為替リスクをとらないで運用しているので
これもほとんど影響はないとか。

こういう話はやっぱりプロに解説してもらわないと
わからない所ですよ。

金利も、よく聞く10年よりプロは2年に注目してるらしいです。



5.23、その時プロの現場では。。。

現役ストラテジストが見た、当時の混乱の描写から始まるこの本。
(正確には、その後の日銀ゼロ回答で騒ぎが大きくなった6.11の話ですが)

5月のFOMCに端を発した騒動といい、
そもそも年明けからの急激過ぎた円安といい、
2013年っていうのはつくづく異様な年だったんだな~と。

常に海外のヘッジファンドを周って仕事をしている著者だからこそ見える
現場の空気、みたいな物が書かれていて興味深かったです。

『いよいよ円安トレンドが盤石になったぞ、と過信するときほど、
投機の「巻き戻し」による突発的な円高になり、
むざむざ落とし穴にはまってしまう。
逆に、また円高トレンドに戻ってしまった、とあきらめかけた頃、
ふわりと円安方向に反転する。』21ページより

今回の混乱も、しかり、というわけか?
答えが分かるのは春頃かしら。。。?(;^ω^)

全体に、基本よりちょっと上、くらいの内容で、
わたしくらいの中級(の中の初級者)投資家にちょうどいい感じでした。

これを読むと、今までよくわからないまま聞き流していたニュースも
分かるようになる!と思いますよ^^

オススメです。↓

2014年1月11日土曜日

読書感想 『マネー芸人・天野っちの「アマノミクス」的蓄財術』 天野ひろゆき著

キャイーンの天野っち著のマネー本。

資産10億とのウワサもあるw
投資家芸人天野っちが本気でお金との付き合い方を語る本、
ということで、気になって買ってみました。

 

 

 

 

 


資産10億はあくまでウワサだそうですw


テーマは『余裕』『応援』『勉強』

まず、投資は身の丈に合った範囲で、余裕をもってやる。
これはみんな言うし、心がけていながらついつい超えてしまう
線なんですけどねW

実はかなりのギャンブル好きで、お金を前にした時の
人の悲しい性、みたいなものを実感しているという天野っち。

勝ちが続いても負けが続いても冷静さを失ってやり続けてしまう、
辞め時が大事、というのをギャンブルから学んだそうです。

そう、結局のところ自分の欲との戦いなんですよね~。

そして株を買う時は、自分が応援したい会社への出資、という意識で
銘柄を選ぶ、言わばバフェット方式。

それが広くは日本の経済を活性化して、日本全体を応援する事に
つながる、と。

そういえばわたしも、そういう投資がしたいと思って
始めたんだったよなぁ。。。と、
最近アベノミクスで浮かれて忘れかけてた志を思い出したりw

そして、特に共感したのがこの一文。↓

「マイナスの効果であれ、プラスの効果であれ、一度でも身をもって
遠い世界で起きた出来事から思いも寄らぬ影響を受けると、
もはや地球上で起きるあらゆる事件が、
まったくの他人事とは思えなくなります。」

『第三章 おカネがわかると世界が見えてくる』112P より

本当に、投資をしていて一番いいことはこれだと、わたしも
思ってます。

以前は世界の経済がどうなろうがまったく興味がないし、
関係ないと思ってたけど、実際は関係ないっていうことはないんですよね。

今やあらゆる事が世界中でつながってる、というのを一番実感できたのは
リーマンショックとその後の混乱期に投資をしていた人たちでしょうw

そして知っていても知らなくても、そういう世界の経済、お金の動きに
みんな巻き込まれている。
どうせ巻き込まれるならちゃんと知ったうえで対策を考えられた方が
いいに決まってるな、と思うわけですよ。

 

芸歴20年の仕事観

お金の話といえば、やはり基本は仕事、
本業を頑張るのがまず大事、ということで、
天野っちの仕事観についても語られてます。

実際20年以上、あの代謝の激しい芸能界で
芸人として表舞台に立ち続けている天野っちですから、
『すべては自己責任』という言葉にも含蓄があります。

一流といわれる人たちと仕事をしているからこそ
知ることができる人生観とか、興味深かったですよ。

 

そしてウドちゃんw

相方のウドちゃんのお金の使い方についてもちょっと書かれてるんですが、
まー、TVで見る印象以上にヒドいww

でも、やっぱり憎めないヒトなんだろうなぁというエピソードもあり、
この対比があるからこそのキャイーンなんでしょうね。

逆に、こんなに人に迷惑をかけるようなお金の使い方をしながらも
見捨てられないウド鈴木というキャラクターの秘密を知りたいw

ウドちゃんから見た天野っち、というコラムも載っていて、
いろいろ対照的な二人だけれどいい関係なんだろうな、という
微笑ましさでした。

 

読み終わって。。。一言

とにかく、わたしが投資をしていて常々思っている事、
いいこともマズい事もあるけど、知ることができてよかった事、
というのを、うまくまとめて書いてくれてたな~という感じ。

わたしのような、ごくごく普通の個人投資家が
ヒジョーに共感できる内容です。
これから投資をしたいな~、と思っている人や、
始めたばかりの人にもおススメ。

以下の、あとがきの言葉を贈ります。

「ぜひとも、イヤでも好きでも
人生とは切っても切り離すことができないおカネという、
不思議で、面白くて、ちょっと怖い存在のことを考えてほしい」